顎の骨に人工歯根を埋め込んで人工的に歯を再建するインプラント治療や歯列矯正治療など、高度な歯科治療は保険診療ではできず自費診療となります。患者さまのご要望とお口の状態にあわせ最適な治療をご提案いたします。

虫歯や歯周病で歯の歯根まで失ってしまった場合、「入れ歯」や「ブリッジ」などで対応することもできますが、インプラントという方法もあります。インプラントはあごの骨に直接人工歯根埋め込み、その上に人工の歯をかぶせて機能やかみ合わせを回復します。自分の歯と同じ感覚で食べものを噛むことができ、見た目にも自然な印象に仕上がります。部分治療であればほかの歯を傷つけることもありません。

インプラント治療は外科手術を伴います。保険対象外でもあり、当クリニックでは無理にお勧めすることはありません。歯周病が原因で歯を失われた場合は、まず歯周病の根治が必要です。またインプラントにしたからと言って歯周病にならないわけではありません。日頃の適切な歯磨きや定期的なメンテナンスを怠ると、歯周病と同様のインプラント周囲炎が進行してしまい再びインプラント歯を失うことになります。当クリニックでは、手術後も定期的なメンテナンスをお約束いただける方にのみインプラント治療を行います。

「歯並び」や「かみ合わせ」に不具合があっても、痛みもなく、機能的にも食べ物を噛むことはできるので、放置される方も多いのですが、単に美容上の理由からだけではなく、全身の健康やお子様の適切な成長発育に大きく関わっています。
特に成長期のお子様の不正咬合は、発音障害や、あご、顔の成長を妨げる原因ともなります。適切なあごの発達が阻害されると脳にも影響を与えますので、歯ならび（歯列）を上下できちんと重なるようにしバランスよく噛めるようにするとこが大切です。

いつごろからお子様の歯列矯正を始めればよいでしょう。歯並びはあご骨の発達と大きく関係しています。それで、あご骨の成長とともに、最終的に永久歯の歯列を整えられる6歳から12歳くらいまでの混合歯列期（乳歯と永久歯が混在してる時期）に矯正するのがよいでしょう。この時期のお子様の発達状態は一人一人異なりますので、最適な矯正開始を見極めるためにも早めにご相談いただくのがよいと思います。

(１)バランスよいあごの成長

あご骨の左右のバランスが崩れ、片方だけで噛んでいると不正咬合が悪化し、顔の左右のバランスも悪くなります。あごの発育は脳にも影響しますので、小児期のあごのバランスのとれた成長が大切です。

(２)劣等感の解消

出っ歯や受け口といった人と違う口元がコンプレックスとなり、お子様の元気さが失われることもあります。
歯並びやかみ合わせを治すことで、笑顔に自信が生まれ、精神的にも健全な小児期を過ごせるでしょう。

(３)本格矯正を短縮

小児の段階で歯列を改善しておくと、永久歯がそろって本格矯正が必要となった時、矯正装置を付ける期間を短縮できます。また、結果的に費用が安く済む場合もあります。

(４)本格矯正時の抜歯が不要に

あごの発育が十分でないと永久歯がきちんと入りきらず、歯列を整えるため抜歯が必要となる場合があります。小児期の矯正であごを広げたり発育を促すことで、本格矯正時の抜歯の可能性を減らすことができます。

歯の治療後には詰め物（インレー）や被せ物（クラウン）で欠損部分を補綴します。一般的な銀歯やレジン（プラスチック）は保険適用ですが、金属アレルギーの方やオールセラミック（陶器）などをご希望の場合は、自費での補綴治療を行っています。

●オールセラミック

すべて陶器で作られ金属の部分がないので、金属アレルギーの方も安心してお使いいただけます。ご自分の歯の色調に近いものをお選びいただけ、見た目も自然ですが、被せ物としては最も高価なものです。

●メタルボンド

中は金属ですが外から見える部分にセラミック（陶器）を焼き付けたものです。ご自分の歯の色調と近い色で選べます。

●エステニアクラウン

セラミックとプラスチックを混合させたものです。色調や強度はオールセラミックに少し劣りますが、費用は自費診療の中では安価です。

●ラミネートべニア

歯の表面を少しだけ削り、貝殻の形にしたセラミック片を接着させる治療法です。歯の隙間の空いた歯の修復や歯の形の改善など軽度の歯並びの改善に用いられます。

●セラミックインレー

金属の詰め物が気になる方には、セラミック製の詰め物もございます。セラミック製ですから仕上がりは自然で、虫歯の治療跡が目立たなくなります。

歯の黄ばみなど変色が気になる方も多くおられます。変色の原因は、加齢、生活習慣、生まれつきなど様々ですが、ホワイトニングは、そうした歯の変色を薬剤で白く漂白する方法です。
大きく分けると2つの方法があります。歯の表面にホワイトニング剤を塗り、ハロゲンライトなどの光を当ててエナメル質内の色素を分解して取り除くオフィスホワイトニングと、マウスピースの中にホワイトニング剤を入れて白くするホームホワイトニングがあります。

●オフィスホワイトニング

当クリニックに来院いただいて施術します。まずお口の中を見せていただき、虫歯などがないか確認したうえでご要望をお聞きします。着色の度合いや状態によっては、ご満足いただけるところまで白くならない可能性もございます。そうした点も含めきちんと説明させていただきます。オフィスホワイトニングで十分白くならなかった場合は、ご自宅で行っていただくホームホワイトニングを併用させていただきます。

●ホームホワイトニング

患者さまご自身でご自宅で行っていただける方法で、当クリニックで患者さまの歯型にあわせた専用のマウスピースをお作りします。ご自宅でそのマウスピースにジェル状のホワイトニング剤を入れ、１日２時間程度装着していただきます。２～４週間で自然な白い歯になります。ホームホワイトニングのほうがホワイトニング効果は長持ちします。

※もともとの歯の白さやホワイトニング効果には個人差があります。